社長ブログ

社長、with コロナを生きる②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。大企業ではやっていて当たり前のことでも、弊社のような中小企業では実施出来ていないことって多いです。例えば弊社の場合、正門前に守衛さんが張り付いている訳ではないすから、入構管理は手薄でした。弊社で入構時のマスク着用を “義務化” したのは 4月11日(土)。その後、AI体温測定顔認証端末とハンディ型サーマルカメラを導入、7月1日(水)から運用をスタートし、従業員が毎日の検温結果と体調の変化について『検温シート』に記録するだけでなく、ご来訪のお客さまにも体温と万が一の際の連絡先を『入構申請書』に記載して頂き、入構管理を徹底することが出来ました。遅ればせながら 8月3日(月)からは、弊社従業員がお客さまや協力工場をお伺いした際の記録も『訪問履歴レポート』として残し、いざという時にも保健当局に速やかに情報提供出来るよう、体制の充実を図っています。with コロナを変化の切っ掛けとして、前向きに捉えるのも悪くないかも知れません。

さて、コロナ禍の外出自粛・移動制限によって、売り上げが蒸発してしまったと言われる観光・外食・エンタメ業界の受けた打撃は計り知れないことでしょう。救済策の第一弾として『Go To トラベル』は 7月22日(水)からスタートしましたが、感染確認状況を見る限り、続く『Go To イート』『Go To イベント』が いつ頃始められるかは、”神のみぞ知る” という状況が続いています。東洋経済ONLINEによれば、8月9日(日)現在の日本の『実行再生産数』は『Rt=1.09』と、7月4日(土)の『Rt=1.86』から随分下がって来ました。因みにドイツが叡智を結集して導き出した、感染抑制と経済回復の黄金比をもたらす『実行再生産数』は、『Rt=0.75』だそうです。

3月13日(金)以降、一切 外食をしていない私が口出しするのも何ですが、ソーシャルディスタンスを確保する為に空席を残していては採算ベースに乗る筈もなく、外食産業復活には満席にしても安心・安全を確保出来るような抜本的な対策が必要ではないかと感じます。総務課長時代の2006~2007年、労働基準監督署からの是正勧告を受け、労働衛生の改善に携わった経験者の感覚では、油煙や臭いを強力に吸引する装置をテーブル毎に備える焼肉屋は、衛生対策で安心感 二重丸。以前お話しましたが、有機溶剤や特定化学物質から働く人の健康を守る為、工場では設置を義務付けられている局所排気装置、最近はかなり軽量・コンパクト化が進んでいて、価格的にもリーズナブルな物も出て来たようです。『上引きフード』なんてデザイン的にもお洒落ですし、『マイクロ飛沫』を強制排気する設備として国が助成金を出してでも、これを外食産業に於ける、with コロナのスタンダードにすべきなんじゃないかと思います。製造業やダクトの施工業者さんにもメリットが出ますしね(笑)。

ライブハウスや小劇場がクラスター感染の温床となってしまった、エンタメ産業も厳しいですね。密閉空間での大声はNGです。私が ふと思い出したのは北京オリンピック開会式で、あの時、国歌斉唱で歌い手を務めた少女は『口パク』でした。別人の歌声だったことで非難を浴びましたが、事前に収録した音声を流すこと自体は、咎められることではないですし、感染リスクを減らせるなら、今は それも一つの選択肢なんじゃないかと考思います。思い切って お客さんの歓声や拍手、場合によっては彼らの掛け声でも歌声でも台詞でも、何でも事前に録音させてもらう。編集後、演出の一部として本番で流す。生の臨場感が薄れても、その分 一緒に作り上げた感 半端なくMaxなら、お客さんは大満足なんじゃないでしょうか(笑)。或いは、新鮮な空気を求めて、屋外でやるのも悪くないです。色々と調べてみるとピンからキリまで、日本各地には公共・民間を含め、 “趣” のある野外ステージ(劇場・音楽堂)の類いが、沢山有ることが分かります。ライブハウスや小劇場のオーナーに無償提供して、お客さんの移動・宿泊費用は半分補助。今こそ回転率の低いハコモノの、有効活用を検討してみては如何でしょうか?

前回のタブレット端末、今回のAI体温測定顔認証端末とハンディ型サーマルカメラも然り、1台に一つ、液晶モニターとリチウムイオン電池が組み込まれている訳ですから、弊社も関連の深い高機能フィルム業界からすれば “特需” とも言えますが、現実を直視すれば、製造業の将来も決して平坦な道程ではありません。米中の対立は深まる一方、日韓関係も悪化の一途を辿っています。活気ある世界経済を いつか取り戻せると信じて、with コロナの時代を生き抜いて行こうと思います。

 

社長、with コロナを生きる①

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。月に一回 各営業拠点から集結する面々と、『赤羽一番街』という人気の “夜の街” に繰り出すのは、私にとって一つの楽しみでもありました。月例の全体会議『総合会議』の 前日、営業の情報交換の為、赤羽に在る東京営業所に集まるのが『グローバル販売戦略会議』。彼らと最後に酒を酌み交わした思い出は、2月5日(金)まで遡らなければなりません。専門家から『瀬戸際』との見解が出され 、大事をとって3月の『総合会議』の中止を決定、併せて『グローバル販売戦略会議』も休会としました。4月の『総合会議』については安心・安全に配慮した形で実施する予定でしたが、東京首都圏や関西・中京圏に於いてオーバーシュートの兆候が見られた為、本社所属の管理職数名に規模を縮小(この枠組みが、後の『新型ウイルス対策協議会』)。4月7日(火)に緊急事態が宣言されると、最早、お酒どころではありません。

コロナ禍で 2ヶ月も営業と顔を合わせず流石に心配になってきた私は、プライベートのONLINE英会話で使ったことのあるZoomを利用して、『グローバル販売戦略会議』をリモート開催することを、彼らに提案してみたんです。とは言うものの、弊社のPCにWebカメラは内蔵されておらず、極端な物不足の中で外付のWebカメラの入手は困難、社内ネットワークの通信速度は酷く遅い上に、Zoomのセキュリティにも不安がありましたから、皆さんの個人所有のスマホ(通信手当を会社にて負担しています)を、ビデオ会議に利用させてもらうことになりました。経験上、環境によっては上手く繋がらない場合もあると承知していましたから、開催に当たっては慎重に準備を進めることに。メンバー各自でZoomのインストールとセットアップを済ませた後、個別に通信テストを実施し、翌日には、全員同時に “入室” した場合もオーディオが機能することを最終確認。4月16日(火) に ようやく、『グローバル販売戦略会議』第一回リモート開催に漕ぎつけました。一部からは早速、”リモート飲み会” 開催を切望する声も上がりましたが、そこは我慢(笑)。

第二回目のビデオ会議は 5月15日(金)に実施。やはり小さなスマホの画面は不便ですし、いつまでも仲間の好意に甘え続ける訳にも行きません。外出も儘ならず業者にも声を掛けづらい中、ネット上で色々と調べた結果、SIMフリーのタブレットと格安SIMカードの組み合わせなら納期を待たず入手可能、導入費用・ランニングコストも比較的安く抑えられることが分かり、5月21日(木)にオンラインで契約・発注。社内ネットワークからは独立した通信環境で、ビデオ会議の体制を整えました。6月6日(土) には、Zoomを初めて使う技術部のメンバーにも加わってもらい、『 “拡大” グローバル販売戦略会議』のリモート開催も無事成功。いよいよ7月からは『総合会議』の再開です。ところが、大人数の集まる大会議室に、営業所からリモート参加してもらうビデオ会議は、タブレット同士の小規模なものとは訳が違います。そもそも、マスク着用の上に感染予防の為設置したアクリル製のパーテーション越しの発言、換気用に開けた窓の隙間からは外部の騒音が侵入、室内に新設した空気洗浄機からの音も加わり、マイク無しでは室内に居る参加者の耳にすら届きません。これでは『グローバル販売戦略会議』で積み上げたビデオ会議のノウハウは、全く役に立たないじゃないですか!!

ここに朗報が届きます。前々から予定していたUCOM切替工事が 6月9日(火)に終了し、光回線の通信速度が大幅向上したんです。セキュリティを強化したというZoomの言い分を信じて、避けていた社内ネットワークの使用を解禁。有線で繋がれたPC 1台に大型モニター、通販で購入した高角Webカメラと収音マイク、アンプ付スピーカーを接続し、6月17日(水)・6月26日(金)の 2回に渡るリハーサル。試行錯誤の結果、本社会議室の参加者はワイヤレスマイクを通して発言、アンプ付スピーカーから出る音声を収音マイクで拾い、営業サイドのタブレット端末に届けることに。営業サイドの発言もPCを経由して同じアンプ付スピーカーから流れますので、一見、音声が無限ループしそうな繋ぎ方なのですが、そうはならないから不思議です。本社サイドのタブレット端末も、ポータブル無線カメラとして上手く活用。オーディオ機能をOFFにすればハウリング・エコーを防ぎながら、発言者の表情まで営業サイドに配信可能なことも分かり、7月11日(土)に行われた『総合会議』第一回目のビデオ会議、画面の共有で多少のハプニングは有りましたが、本社会議室に居るメンバーにも営業所からリモート参加のメンバーにも、無理な負担を掛けることなく、何とか終了することが出来ました。

8月に入りましたが、感染収束の道筋は見えて来ません。また『赤羽一番街』で楽しく飲める日々が戻ることを信じて、with コロナの時代を生き抜いて行こうと思います。

※誤字・脱字を修正しました。

 

社長、コロナ騒動を振り返る⑧

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。日経電子版によれば、4月5日(日)現在の日本の感染確認者数は、累計で3,271人(前日比 +336人)。「ニューヨークとは違う。」そう信じていた私ですが、3月の欧州型の流入以降、『ファクターX』を以ってしても御することの出来ない脅威を前に、正直 心が折れかけていました。医療崩壊だけは絶対に防がなければならない。5日間予定を早め 、4月6日(月)に『新型ウイルス対策協議会』を招集、工場の操業を一時止める可能性について言及しています。以前ブログでもお話ししたように、ロータリージョイントは医療用機器にも使用される『不織布』を製造する工程で、欠かせない生産材です。しかし会社は、自分たちの力だけでは運営できません。仮に埼玉県を含む首都圏に於いて、行政から更なる厳格な外出自粛・移動制限を求められ、サプライチェーンが寸断されれば、我々の努力も水の泡。自分たちが果たすべき、社会的責任とは何なのか?「このまま従業員をリスクに晒し続けるくらいなら、一層のこと工場を止めてしまった方が、どんなに気持ちが楽なことだろう…」疚しい思いも心に過ぎります。4月8日(水)にWebサイト上に掲載した『重要なお知らせ~緊急事態宣言と最悪のシナリオに備えて』には、4月6日(月)~7日(火)と自問自答を繰り返し、眠れぬ夜を過ごした私の心の揺れが色濃く反映されているのです。

恐れていた現実は直ぐに訪れます。4月11日(土)の、政府による出勤者7割削減の要請(後に “極力” 8割の方が定着)です。 4月16日(木)には緊急事態の適用地域が全国に拡大され、私たちの通常運転が行政から ”お墨付き” を頂くには、その翌日の4月17日(金)まで待たなければなりませんでした。大野元裕埼玉県知事からの依頼として届いたFAX 曰く、「製造業のうち、医療・支援が必要な人の保護・社会基盤の維持等に不可欠なもの(サプライチェーン上の重要物を含む。)を製造しているものについては、感染防止に配慮しつつ、継続する。」と。4月24日(金)に1都3県が『いのちを守る STAY HOME週間』の共同キャンペーンを発表、5月4日(月)には緊急事態の5月末までの延長が決まりました。この間、東京・名古屋・大阪の営業所では、電車通勤者の在宅勤務や交代勤務等の対応を取りましたが、工場は感染防止対策を徹底しながらカレンダー通り操業を続け、今日に至っています。

出勤者削減の要請については、主に首都圏の通勤電車等での『3密』を防ぐことを主眼としていたことは明白で、4月11日(土) の首相会見でも その対象はハッキリと『オフィス・ワーカー』に限定されていました。にも拘わらず意図的にそれを隠し、恰も生産材を扱う『工場勤務者』も削減対象に含まれているような歪曲報道を繰り返した、公共放送を含む左派メディアの姿勢には、今でも強い憤りを感じています。私たちが一致団結したのは医療崩壊を防ぐ為であって、8割という数値目標達成の為ではありません。多くの業種の人たちが『自粛』とは名ばかりの『強制』に苦しめられる中、サプライチェーンで与えられた使命を全うする為に操業を許された私たちが、どれだけ心を痛めながら仕事を続けて来たのか、彼らに理解してもらいたいとは思いません(怒)。

5月14日(木)に名古屋、5月21日(木)に大阪、5月25日(月)に東京・埼玉と、順次 緊急事態が解除。一連の感染症対策が適切だったかどうか、議論は残ります。果たして、日本の被害を最小限に食い止めている、『ファクターX』とは何なのか?

人類は遺伝的に多様です。単一民族と思われがちな日本人ですら、ミトコンドリアやY染色体のDNA情報の違いにより、10種類以上のグループから構成されることが分かっており、それをハプログループと呼びます。ハプログループは分子人類学による遺伝的特性別の区分であって、外観や地域性 言語や宗教の違いにより、時として差別を助長するような人種や民族とは異なった概念です。アフリカを起源とする現生人類は、絶滅寸前の旧人類の穴を埋めるようにユーラシア大陸に進出、土地々々で その生残を吸収ながら広範囲に拡散し、免疫機能に於いても多様性を獲得して来たと考えられます。その多様性を示す一つがHLA型、白血球の血液型に相当するもので、その組み合わせは数万種類に及ぶそうです。人類の長い歴史(旧人類を含む)に於いては、持ち合わせたHLA型の特性によりコロナウイルスとの戦いに敗れ、途絶えてしまったハプログループも有ったかも知れません。今まで激しい戦いの最前線に立たされた経験のないハプログループの中には、BCG接種により休眠中の『細胞性免疫』系のスイッチのON・OFFが切り替わり、今回のパンデミックを耐え抜いたハプログループも居ることでしょう。そして注目の『ファクターX』、目まぐるしく変異を繰り返す敵に対し、昨日の『善玉抗体』は今日の『悪玉抗体』、『ADE(免疫依存性増強 : サイトカイン・ストームもその一つと考えられる)』を引き起こす可能性のある “諸刃の剣” を敢えて手放し、その代わり、コロナウイルス全般に交差的に機能する『ヘルパーT細胞』を筆頭に、マクロファージやキラーT細胞・NK細胞等の白血球が、体内の異物(ウイルス・細菌・がん細胞等)を攻撃・排除する機能を発達させたハプログループ、それが東アジア一帯に偏在していたとしても、決して不思議なことではないのです(私見です)。

日経電子版によれば、7月19日(日)現在の日本の感染確認者数は、累計で24,642人(前日比 +510人)。慎重論も高まる中、明日 7月22日(水)、『Go To キャンペーン』がスタートします。

 

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社長、五輪に思いを馳せる④ http://www.sgk-p.co.jp/blog/3462/

 

社長、コロナ騒動を振り返る⑦

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。有機溶剤や特定化学物質を扱う工場では、労働衛生の観点から全体換気装置・局所排気装置が設置され、働く人たちの健康を守る対策が取られています。弊社では元々マスクの着用率は高く、油で汚れた手を洗わずに食事を摂ることは出来ませんから、コロナ対策の下地は既に出来上がっていたのかも知れません。3月1日(日)に密閉・密集・密接という避けるべき3項目が明示されると、翌々日の3月3日(水)には、お昼休みの食事は食堂だけでなく、事務室や大会議室等を利用して分散して食べ、5人以上の会議は狭い会議室の使用を禁止し、大会議室や食堂等の広いスペースを利用するよう改めました。当初は渋々応じた従業員も多かったようですが、皆さん、今はその重要性を理解してくれていると思います。

3月5日(木)に、習近平主席の国賓来日延期が正式発表、続く3月6日(金)の『正念場』との政府見解を受け、弊社では3月9日(月)に特例を定め、全従業員を対象にした自宅待機・隔離の取り扱いについて、従業員が新型コロナウイルス感染者との濃厚接触が疑われ、保健所或いは医療機関等から健康観察を求められた場合、従業員に自宅での勤務を命じることとしました。期間は最長で11営業日(暦日で14日間)、会社が認定した日数です。発熱・咳など通常の風邪で見られる軽い症状で、保健所或いは医療機関等に電話相談後、新型コロナウイルス感染が確認されないまま自宅待機を求められた場合も、同様の扱いとしました。

弊社の就業規則に於いても、「従業員は、必要に応じて行う防疫措置を受けるものとし、会社が必要と認定したときは、従業員に対して就業制限、業務転換、治療、その他適当な措置を命ずることがある。従業員はその措置に従うものとする。」とあります。事実を隠して出勤されても困りますが、PCR検査を受けられないまま、元気な人間を2週間も就業制限することにも疑問が有り、その間の従業員の経済的な不安を払拭する為に、工場の現場で働く皆さんには “業務転換” という名目で、自宅勤務をしてもらうことにした訳です。幸い今のところ該当者は出ていませんが、実際には与えられる代替業務はなく、研修用の教材を特別に用意した訳でもありません。

3月22日(日)、IOCが東京五輪延期の検討に入り、4週間以内に判断すると発表。安倍・バッハ電話協議の後 急転直下、3月24日(火)に延期が正式決定した この頃から、日本でも感染確認数は急上昇に転じます。

弊社では当初、PCR検査の結果として感染が確認され、強制的な入院・隔離措置等が必要となった場合は、有給消化か傷病手当の受給を想定していましたが、実際に感染したケースの方が感染疑いより、不利な扱いを受ける規定になってしまっていたので、3月26日(木)には、感染確認後も、その期間が感染確認前の自宅勤務期間と通算で11 営業日(暦日で14日間)を超過しない範囲については、自宅勤務と同等の扱いとし、給与を支給することに改めました。この辺りの素早い判断は、総務の仕事をしていた社長の強みですね。なお、この日は同時に『東京封鎖』宣言に対応すべく、外出自粛・移動制限(実質的な都市封鎖)により就業不能になった場合、つまり、封鎖された都市に就業場所が在る若しくは、その都市に居住していることにより就業場所に移動できなくなった場合も、就業しているものと見なし、給与を支給するという取り決めもしています。こちらは杞憂でした(苦笑)。

官邸で緊急事態発出の準備が進む 4月7日(火)には、モラルハザードを防ぐ為に定めていた保健所或いは医療機関等への電話相談の義務を無くし、従業員が発熱・咳など、通常の風邪で見られる軽い症状を発し、新型コロナウイルス感染が疑われる場合、最初の4日間については保健所或いは医療機関等の要請がなくとも、職場の管理者の判断で自宅勤務扱いとすることを認めています。予定を早め4月6日(月)に招集した『新型ウイルス対策協議会(工場勤務の部長を中心としたBCMチーム)』の初会合で、繋がらない電話の指示待ちでは実務上問題が有るとの、現場サイドの指摘が有ったからです。従業員の検温記録やお客さまの入構管理の徹底、Web会議システムの構築等、後に第二波襲来に備えて採用した対策の多くが、この会議で提起されたものです。

彼らの仕事に対する “熱い想い” とは裏腹に、同会議では、経営幹部に対し緊急連絡網を配布することも、併せて決められました。緊急事態発出の前日、私は工場の一時操業停止も覚悟していたんです。続きは次回。

 

社長、コロナ騒動を振り返る⑥

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。大雨が心配な季節になりました。昨夜は五色の短冊に願いを託したご家庭も、多かったかも知れませんね。七夕に素麺を食べて、無病息災をお祈りする地域も有るそうです。私の場合、会社の発展と働く仲間の健康と幸せを願って、神田明神に初詣でにお伺いしておりますが、ネットの事前申込みは結構早くて、2020年の場合は前年の10月25日(金)。木札に書いてもらう2つの祈願内容は、この段階で決めなければなりません。決めると言っても会社を代表してお祓いを受ける訳ですから、普通は『商売繁昌』『社運隆昌』が定番中の定番、土木建設関係なら『工事安全』を選択する社長さんもいらっしゃるかも知れません。例年なら私も型通りで選ぶという意識すらないのですが、何故か今回は初めて、『社運隆昌』を外して『除災厄除』を選んでいるんですよね。こういうのを、”虫の知らせ” と言うのでしょうか。武漢閉鎖の約3ヶ月前のことです。2020年に入ってからの私のブログ、特に『社長、歴史に学ぶ』シリーズを読み返してみても、1,000万人の人権を軽視して政策を押し進めるC政府や、輪転機を廻して無制限にお札を刷る政府・日銀、ガールズバーに出入りする中年男の顛末を取り上げる等、かなり予言めいた部分があって、我ながら少し薄気味悪く感じます。

この傾向は最近に始まったことではなく、今月100歳を迎える母方の祖母は北九州の神主の家の出身、6人孫がいると一人くらいには遺伝するものなのでしょうか、子供の頃も「崇が言うと実際に起こるから、変なことを口に出さないでくれ」と、家族から時折り理不尽な注文を受けておりました(苦笑)。近年の例では、果たして これは “霊感” とか “第六感” と呼ぶに、相応しいかどうか分かりませんが、2011年の年賀状の件。『卯年』ということで、家族用の年賀状にうさぎのキャラクターを入れることになりました。代表例なら『ミッフィー』に『ピーターラビット』、バンビの友達うさぎの『とんすけ』辺りでしょうか。何か面白いキャラクターはいないかと、2010年末に私が選んだのは『ありがとウサギ』。バレエの衣装を纏った “ブサかわ” キャラで、わざわざPCのスクリーンショットを切り貼りして使いました。「ポポポポーン。」それから3ヶ月とちょっと、今でもトラウマとして皆さんの耳から消えないACジャパンのCMで、あれ程 度々 “彼女” にお会いすることになろうとは、私も想像していませんでしたね(苦笑)。また、2019年には思い立ったかのように、4月に南浦和で鈴木康博さんのLIVE、6月には さいたま新都心で小田和正さんのコンサートと、私にとっては神のような存在の元オフコース2人の生歌を、人生で初めて聴きに行ったんですけど、何故 突然そうしようと思ったかは自分でも理解不能。言葉にできません。チャンスを逃しませんでした(笑)。

さて、そんな私ではありますが、経営判断に関しては勘に頼ることなく科学的な目線で情報収集、行政の要請には真摯に応じ、速やかに対処して参りました。最初に動いたのは2月26日(水)、専門家会議が『瀬戸際』との見解を示した翌々日のことです。同日、NHKが番組の中で『マイクロ飛沫感染』という表現を使い、マスク不足の中で専門家と既存メディアが “封印” し続けた『エアロゾル伝播(中国では2月初めに確認)』の存在をようやく認め、満員電車による通勤が感染拡大のリスク要因として急浮上した時のことです。幸い弊社の場合は殆どの従業員がマイカー通勤、電車通勤は少数派でしたので、それぞれの事情を考慮しながら時差出勤を認める等、個別対応の範囲で収まりました。この時の記録を見ると、「専門家の意見が分れているので、空いている電車内でのマスク着用は強制しない」と指示しています。現在も続く時差出勤など、全てが2週間限定の特別対応からスタートしましたが、2月27日(木)に全国の小中高校に突然の休校要請、翌2月28日(金)には楽しみにしていた第9回科学の甲子園全国大会の中止が決まる等、俄かに世間の雲行きが怪しくなってきました。

 

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社長、歴史に学ぶ⑦ http://www.sgk-p.co.jp/blog/2631/

社長、歴史に学ぶ⑩ http://www.sgk-p.co.jp/blog/2836/

社長、水素で走る③ http://www.sgk-p.co.jp/blog/1489/

※誤字・脱字を修正しました。

 

 

社長、コロナ騒動を振り返る⑤

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。2020年新年早々に、私はある大きな決断をしました。長年に渡り会社に配達してもらっていた日本経済新聞の購読契約を見直し、2月からは遂に、日経電子版に切り替えることにしたんです(笑)。大袈裟だと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、弊社のジョイントは様々な印刷機械にもご採用頂いていますから、電子化はある意味で印刷業界のお客さまに対する背信行為、延いては自分たちの首を絞める結果に繋がります。大きな決断と呼ぶにはもう一つの理由が有って、こちらも嘘のような本当の話で、新聞紙の優れた『吸油性』です。金属加工関連のお仕事をされている方は良くご存じだと思いますが、読み終わった後の新聞紙は工場の現場サイドで再利用のニーズが高く、実は無くてはならない存在なんです(苦笑)。随分長い間 迷い続けたんですが、結局、一部の紙メディアを残すことを条件に、日経についてはPCでもスマホでも読める利便性を優先させて頂きました。 ヒト-モノ-ヒトの接触感染も心配される新型コロナウイルス、今後このような流れは一気に加速するのかも知れません。難しい時代になりました…

弊社に於いても、ウィズ・コロナを意識していたという訳ではないのですが、この5月25日(月)に全面リニューアルした製品カタログ及び、取扱説明書(日・英・中)は、原則、PDF版をホームページからダウンロードという方式に改めさせて頂きました。シリーズ毎に冊子を分けて内容を充実致しましたので、ジョイントの新規選定や取付工事・メンテナスの際に、是非ご活用下さい。皆様のご理解・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

さて、2月22日(土)を以ってベネチアのカーニバルが途中で打ち切りになる等、新型コロナウイルスの感染はヨーロッパ各国に拡大。ニューヨーク州などアメリカでも感染爆発が始まると、WHOは3月11日(水)になって ようやく、COVID-19の流行をパンデミックと認定します。この頃の私の日課は、東洋経済オンラインの『新型コロナウイルス 国内感染の状況』と日経電子版の『新型コロナウイルス感染 世界マップ』をチェックすること。急激に膨らみ続ける欧米諸都市の感染者数を見るにつけ、春節休みを利用して来日した中国人観光客が大勢集まる浅草で、マスクをしなくとも感染爆発を起こさなかった日本人の中に、所謂『ファクターX(ノーベル生理学・医学賞受賞者で、新たな有識者会議のメンバーにも選ばれた山中伸弥教授が、新型コロナウイルス関連情報を発信する自身の特設サイトの中で、4月18日(日)に掲載した『解決すべき課題』の一つとして掲げ、5月下旬にメディアに取り上げられて以降 一般的になった用語。東アジア、特に日本に於いて新型コロナ感染者数・死者数を少なくしている未知の要因のこと)』が存在していることに、私も次第に確信を深めていくようになりました。

とは言え、個人的な見解と経営判断は別です。大半の従業員は至って健康ですが、中には神経質な者も居ますし、持病を抱えている者も居ます。高齢の親と同居している社員と、医療従事者を家族に持つ者や趣味でバンド活動を行う者が、同じ屋根の下で働いているのです。何よりも生産材を扱うメーカーとして、お客様にご安心頂けるサービス体制をお約束する責務がある訳です。という訳で これからは、中小メーカーの代表取締役として、私が何を考えどのように行動してきたかに焦点を当て話を進めて行こうと思いますので、ご興味の有る方は是非お付き合いください。

 

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社長、五輪に思いを馳せる⑤ http://sgk-p.co.jp/blog/3297/

※一部、表現を改めました。

 

社長、コロナ騒動を振り返る④

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。遡ること 8ヶ月、滞在先の韓国での予定をキャンセルし急遽帰国、台風19号の対応に当たってから 1週間後の10月19日(土)のことです。私のもとにムンバイから一通のメッセージが届きました。数年前、デリー郊外の工業団地にお伺いした際にお世話になった会社の会長の息子さんからで、私としては今更ビジネスの話をされても困るなぁと思いましたが、11月に入って2度目の連絡、奥様と妹さんと3人で日本に遊びに来るとのこと。頼れる日本人の知り合いは私しか居ないようでしたから、予定を空けて東京の観光案内をしてあげる約束をしたんです。来日は2020年3月1日(日)で、2週間の滞在予定とのことでした。

正月の2日(木)には新年の挨拶が届き、来日初日に浅草で会うことに決まりました。成田に降りるなら都営浅草線に乗り入れている京成線に乗れば便利だと伝えたのですが、もうJRの優待券を購入してしまったとのこと。仕方なく東京駅で待ち合わせをすることにしましたが、成田エクスプレスの到着ホームは地下5階。30分の遅れは誤差の範囲と考えるインドの人との待ち合わせ、しかも構造の良く分からない不慣れな東京駅地下ホームでそれを実践するとなると、合流までに相当な困難が待ち構えているのは必至で、のっけからブルーな気分です。

気を取り直して食事のアレンジ。以前、浅草でボランティア活動中、インド人観光客に「良いベジタリアンレストランを教えてくれ」と頼まれて、本来は特定の店を紹介するのはNGなのですが、色々と調べてあげました。今は随分と増えましたが当時は違って、ベジタリアン料理・ヴィーガン料理を提供してくれる店は、浅草界隈には ほとんど有りませんでしたから、「上野辺りまで出れば、インド料理店が沢山ありますから、そこに行けば間違いないですよ」と答えると、「日本に旅行に来て、何故、わざわざインドカレーを食べなきゃいけないんだ?俺は日本のベジタリアン料理を食べたいんだよ!」と、散々駄々をこねられました。今思うと、精進料理とか薬膳料理とか、或いはマクロビみたいなものを検索すれば、喜んでもらえたのかも知れませんね。今回のお客さんは、マハーラーシュトラ州在住ベジタリアンの若者3名。浅草の専門店を幾つかネット上で見繕っておきました。

そんなこんなで私が思いを巡らしている間にも、湖北省武漢では新型コロナウイルスが密かに感染を拡大、私たち人類が恐怖のどん底に突き落とされる瞬間が、刻々と近付いていたのです。

1月29日(木)、体調不良を訴える5人を含む、日本人206人がチャーター便により武漢からが帰国。うち2名がPCR検査を拒否し帰宅する等 、日本人の間にも動揺が広がる中、彼から4回目のメッセージが届きました。マスクが店頭から一斉に消える等の日本の混乱振りは、インドにも既に伝わっていたようで、「マスクはN95を用意したから問題ないよね?」とか、「消毒液を持ち歩けば大丈夫だよね?」とか、心配ながらも日本行きを相当楽しみにしている様子。私も分かる範囲で回答はしましたが、何せ “未知のウイルス” 、私に判断を求められても困ります。「I have no idea. It’s up to you.」来るか来ないかも含め、最終的には自己判断で決めてもらうしかありません。

そして2月14日(金)、前々回もお話ししましたが、私に行動変容を促す大きな切っ掛けとなったのが、都内タクシードライバーの感染確認です。この 5回目のやり取りでメッセージを送ったのは私の方からで、記録を見ると「日本はウイルスの封じ込めに失敗したから、来日を考え直した方が良い。もし君が来たとしても、私が東京駅まで迎えに行くことはないから。」と、彼にハッキリ伝えています。その後、3月6日(金)の段階では彼の無事を確認してします。「気温27℃を超える環境では、新型コロナは増殖しないらしいから、ムンバイは大丈夫。」と気丈に振舞ってはおりましたが、希望的観測虚しく、3月25日(水)にはインド全土がロックダウンに突入。1ヶ月後に失業率が27%を超えると一転、感染拡大が続く中 6月には殆どの産業で営業を再開するなど、新型コロナウイルスとの共存を模索する動きを加速しています。

6月16日(火)に発表された厚労省の抗体検査の結果は、東京 0.10%、大阪 0.17%、宮城県に到っては 0.03%。ソフトバンクグループが独自に行った大規模調査でも0.43%という低い値、つまり日本に於いては、99%以上の人たちが新型コロナに対する抗体を持っていません。この数字をどう評価し、予測される第2波・第3波に備えながら、日本経済を如何に回復軌道に乗せるのか?人生は決断の連続です。

 

社長、コロナ騒動を振り返る③

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。消毒用のアルコールの代替品として注目の次亜塩素酸水について、噴霧して使った場合に効果が有るのかどうか、体に悪影響が無いのかどうか、話題となっていますね。7都府県に緊急事態宣言が発出された4月7日(火)、出入りの営業マンに「御社ではどんな対策を講じているの?」と尋ねたら、返って来た答えの一つが この手の噴霧器で、今回の緊急事態は手元にある物資で乗り切る覚悟でいた私は不勉強、正直に申し上げて初耳でした。早速ネットで色々と調べた結果、ランニングコストが馬鹿にならないだろうとの結論に達し断念。第2波・第3波への備えとして弊社で導入を決めたのは、某S社のプラズマクラスターイオン発生装置です。こちらはウイルス不活性化の実証実験のデータも有り、公共施設の導入実績も豊富です。もっとも、感染症対策に有効なのはマイナスイオンではなく、偶然の産物として発生しているオゾンの方だとの説も有力ですけどね(笑)。

それはさておき、塩素消毒に話を戻しますと、話を聞いて まず私が想像したのはプールの匂いなんですね。現在、プールの消毒で一般に使われているのは、次亜塩素酸ナトリウム液か又は、次亜塩素酸カルシウムや塩素化イソシアヌル酸の顆粒か錠剤。私が高校生の頃のプールと言えば塩素がキツくて、屋内ともなると まともに深呼吸出来なかった記憶が有りますが、最近はどこのプールに行っても、体に害が有りそうな程の強烈な塩素臭さは無くなりましたから、科学技術の進歩というのは大したものです。

2~3月と全国のスポーツジムでクラスター感染の発生が相次ぐ中、以前お話しした通り、健康維持の為に週に 1回プールに通っていた私の取った行動はと言いますと、実は、3月28日(土)に いつものプールの使用中止が決まるまで、普通に泳いでおりました(笑)。1月中旬に味わった浅草での恐怖体験以降、かなり早めに自粛モードに突入した私なので、意外と感じる読者の皆さん(いつもお付き合い頂き、有り難うございます)も大勢いらっしゃるかも知れません(そんなに大勢は読んでくれてないでしょう!)。厚労省クラスター対策班の考察の結果として、クラスター感染発生の共通点として『3つの密・3密(密閉・密集・密接)』という表現が使われ始めたのが、3月1日(日)。幸い田舎の公共プールの利用者は少なく、更衣室で『3密』状態になることもありませんし、例の塩素消毒ですね、私は効果が有るんじゃないかと思っています(飽くまでも私見です)。そしてプールの窓は開け閉め可能な構造で換気もOK、私は比較的安心して利用を続けていました。そして何より、ウイルスに打ち勝つには、自分の免疫力を高めるのが一番と考えていましたので、3月22日(日)に泳いだ後、次回は金曜日の仕事の帰り際に寄ろうかどうか迷って結局 行かず、翌日から施設が閉鎖されてしまって がっかりしたのを覚えています。

ちなみに、これも意外と思われるかも知れませんが、私が日常的にマスクを着用するようになったのも結構 遅くて、4月1日(水)の『アベノマスク』構想 発表以降。政府による布製マスク配布、世間の評判は芳しくありませんが、私にとって行動変容の切っ掛けとなったのは事実で、現在は個人的に購入した藍染め仕様のマスクを愛用中です。

 

社長、コロナ騒動を振り返る②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。唾液の飛沫量なら中国語だって負けていません。人口密度の高い中国本土で自分の存在感を示すには、自然とボリュームが高くなるのだそうで、相手に中国語が通じないと解っても母国語で押し通す、彼らのマイペース振りには いつも圧倒されます。そうは言っても、浅草でのボランティア活動を、1年半も続けた私も手慣れたもので、彼らが次に打ってくる手はお見通し。精度の低いスマホの翻訳機能に振り回される前に先手必勝、中国語版でも日本語版でも、私から地下鉄の路線図や観光案内を差し出せば、大抵 事は簡単に済みます。『新宿』『渋谷』『原宿』『上野』『秋葉原』等、東京の人気スポット、中国語読みでは全く違う発音になりますから、何度聞き返しても分かりませんが、簡体字 ・繁体字・日本語表記に多少の違いは有れど、漢字を見ればお互い識別することが可能です。資料片手に指差し確認でコミュニケーションを図れば、言葉は喋れなくとも結構 何とかなるものです。

浅草と言えば都内屈指の観光名所、2019年には約953万人の外国人が訪れたそうです。主に地下鉄の乗り継ぎや浅草の道案内を英語で行うボランティア活動で、週末に私たちの対応してきた内訳を見てみると、中国・韓国を中心にアジア系が40%、欧米系が20%くらいでしょうか。南米やアフリカからのお客さまも、時々いらっしゃいます。そして残りの40%はというと、意外と感じるでしょうか(当たり前と思うかも知れませんけど)、それは日本人の皆さんです(苦笑)。もっとも、英語が出来る出来ない以前に、浅草周辺の土地勘と関東一円の鉄道網の知識が必要で、日本人観光客の対応も結構 勉強になるんですよ。さて、1~2月は浅草にとってオフシーズン。3月末に桜が咲き始めるハイシーズンまで暫くは、海外からの皆さんの比較的少ない時期が続きます。中国の旧正月をお祝いする春節の期間だからといって、皆さんが想像する程、浅草の街が中国人観光客で ごった返すということはありません。2020年活動初日 1月4日(土)の浅草は少し遅めの初詣、大勢の日本人参拝客で賑わっておりました。

当初は野生動物との濃厚接触が原因とされていた新型肺炎も、1月中旬には「どうやらヒトからヒトへも感染するらしい」と分かってきて、私たちのグループにも緊張が走ります。1月19日(日)の活動からは、私もマスクとアルコール消毒液を持参することにしました。中国の保健当局が正式に『ヒト-ヒト感染』を認めたのが 1月20日(月)、武漢封鎖が 1月23日(木)。それでも継続されたボランティア活動、少人数で切り盛りしている関係上、ギリギリになって参加を断る訳にも行かず、結局 私はゴーグルとゴム手袋まで用意して、臨戦態勢で事に臨む破目になりました(流石にゴーグルを着用するには至りませんでしたが)。誤算だったのは、中国人観光客数が想定外に多かったことですね。昨夏の日韓関係悪化・ボイコット・ジャパン以降、韓国人観光客の穴を埋めるように来日してくれていたのが、中国からの皆さんな訳ですから、これは仕方が有りません。

実は この頃の上野や浅草界隈で、マスクをしていたのは外国人観光客ばかり。特に中国人観光客の皆さんは、ほぼ例外なくマスクを着用していらっしゃいました。『武漢ウイルス』の負い目からかも知れませんけど、『爆買い』とマナーの悪さが際立った数年前とは大違いで、彼らの気配りに驚かされたのを鮮明に覚えています。一方の日本人はというと、報道を知らないのか鈍感なのか、マスクを付けて歩く人など殆どおらず、ウイルスが東京に蔓延するのは時間の問題だと覚悟しましたね。「日本人のマスク習慣が日本方式の成功に繋がった」なんて、絶対に嘘です。新型コロナウイルス感染症が『COVID-19』と命名されたのが2月11日(火)、2月14日(金)には隅田川の屋形船でのクラスター感染が発覚。1月18日(土)に船上で開かれた或るタクシー会社の新年会だそうで(それが浅草ではないことが判明したのは後々のことです)、もはや私も我慢の限界。組織運営上のトラブルも耳に入って来ましたから、その後の参加予定を全てキャンセル、2月2日(日)の活動を最後に、ボランティアグループと “距離を置く” 決断を下したのでありました。

それから4ヶ月。色々と思うところは有りますが、今後は本業に専念させて頂きます。

 

社長、コロナ騒動を振り返る①

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。英語で親密な人間関係を表すのに、『rub elbows wth~ 』とか『rub shoulders with ~ 』なんて言います。肘や肩が擦れ合うくらい、物理的にも心理的にも近い関係という表現です。一方で、よそよそしい人間関係を表す場合には、『keep ~ at  arm’s length』とか『be on nodding terms with ~』なんて言ったりします。日本人には当たり前の、腕 1本分の距離感や会釈をする間柄は、英語の世界では親しい関係とは考えないようです。それから、英語を喋っていて気付いたことなのですが、子音に『破裂音』や『摩擦音』が多いからでしょうか、日本語で話す時よりも多くの唾液が飛び散るように思います。人との距離を詰めたがる文化的背景とは裏腹に、『social distancing』が欠かせない言語です。

英会話のトレーニングを開始して約10年、実務で英語を使う機会の殆どない私の場合、語学学校に通ったり、週末に英会話サークルに参加したり、或いは、外国人観光客相手のボランティア活動に協力したりと、折角 身に付けたスキルを錆び付かせないよう、様々な方法で努力を継続してきましたが、これほど長く英語によるコミュニケーションを中断したのは、今回が初めてです。1月末から世間ではマスク不足が始まり、ダイヤモンドプリンセス号が2月3日(月)に横浜港に到着した頃には、「中高年は、不要不急の外出を控え、人混みを避けるように」との報道。よくよく話を聞いてみると対象年齢は『50歳以上』で、私にとっても他人事でなく、2月24日(月)を最後に『face-to-face communication』による英会話の自粛を決断。外国語ってスポーツと似たところが有って、少し離れると感覚を取り戻すのに結構 時間が掛かるんです。取り敢えずは「ここ1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」との専門家会議の言葉を信じ、結局ズルズルと自粛を続けること約1ヶ月の3月25日(水)、小池さんの『東京封鎖』発言ですよ。日本の法律では有り得ないと頭では理解しつつも『翔んで埼玉』、荒川に架かる幾つかの橋を遮断されたら実質アウトですから、もう英会話どころではありません!

3月30日(月)には、子供のころ大好きだった志村けんさんの訃報が伝わり、違法にアップロードされたものと知りつつ、部屋に籠ってYou Tube三昧の週末。このままでは拙いと、Zoomを使ったオンラインの英会話にも数回チャレンジしてみたものの、私の頭は既に “変なおじさん” に占有され、所謂『英語脳』に切り替わらない状態に陥っておりました。他の参加者のやり取りを ただ傍観しているだけで、上手く会話の中に『cut in』出来ません。おまけに接続状況が不安定で、声が聴き取り辛かったりそもそもアクセス出来なかったりと、不具合が続いたのも災いして、オンラインの英会話も断念。それから更に1ヶ月以上が経過、読み書きやリスニング、通勤の車の中でのシャドウイング(聴き取った英文を、即座に復唱する)は、その間も継続していたんですけど、自己診断では結構な重症です。コロナ関連の語彙だけは増えましたが(苦笑)。

緊急事態は5月25日(月)を以って解除されました。様々な経済活動も再開したとは言え、地域によっては感染確認数が順調に減っている訳でもなく、私の『英語脳』を取り戻すためのリハビリ活動も、なお慎重さを要求されそうです。ということで今も進行中ではありますが、新型コロナウイルス騒動に揺れた2020年前半を振り返り、その時、私が何を考えどのように行動してきたか、プライベートから会社の『decision making process』まで、許される範囲で『社長BLOG』に書き残しておこうと思います。もし ご興味が御座いましたら、よろしく お付き合い下さい。

※一部、表現を改めました。