社長ブログ

大宮っ子の年末年始②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。大宮生まれの大宮育ちの私にとって、初詣と言えば子供の頃から、氷川神社と決まっていました。氷川神社には、さいたま新都心駅から続く『氷川参道』とは別に、『裏参道』というもう一つの参道が在るのをご存知でしょうか?私は『裏参道』側に住んでいましたので、私にとってはこちらが表玄関。参拝する際は、いつも人混みを避けることが出来ました。大宮駅の東口から東武バスに乗ると、旧中山道沿いに、『裏参道』というバス停が在りますので、一度使ってみて下さい。

さて、『裏参道』の一つ手前に、『宮町四丁目』というバス停が在ります。駅から北に向かって大宮東口の繁華街を抜け、一部の方には有名な(?)風俗街、『北銀座』をちょっと過ぎた辺り。路地の入り組んだ一角、今は駐車場になっていますが、そこが、私たちの原点とも言うべき、岩井製作所の創業の地です。㈱昭和技研工業設立で、父 岩井正美が新製品の研究開発を進めたのも、この場所です。ま、場所が場所だけに、夜な夜な私の父が界隈に出没したとかしないとかで、『岩井君って、あの岩井さんの息子さんなんだって?』と、近所の中華料理屋のオジさんに冷かされたのも、今や昔の話。当時、実際には何をしていたかって?それは私に聞かないで下さい(苦笑)。

私たちの第二創業は、父 岩井正美の爆発なエネルギーなしには、達成し得なかったと思います。アイディアマンで、誰からも嫌われない優しい性格。ジョイントメーカーとしては後発で、物真似からの見切り発車でしたが、素晴らしい仲間に恵まれて、いくつもの大きな危機を乗り越えてきました。引退後、父は一度も会長を名乗っていません。体調を崩し代表を退くことになった11年前、権力の二重構造による社内対立を心配した私の提案を、快く受け入れてくれたのです。それは仕事一本だった父にとって、大きな決断だったのではないでしょうか。

そんな父も、今年で80歳になります。足腰も弱り、随分歳を取りましたが、二代目 岩井正美は、監査役として、今も私たちの仕事を優しく見守ってくれています。面と向かってはなかなか言えないけど、親父、いつもありがとう。