社長ブログ

ポストコロナをどう生きる③

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。苦境に立たされているのは、日本だけではありません。『欧州の優等生』と言われたドイツでは感染拡大に歯止めが利かず、『K防疫』で名を馳せた韓国も厳しい戦いを強いられています。そんな中でもコロナ収束への道筋が見えてきたのは、昨年6月に経済を本格再開し15万人を超える犠牲者を出したインド、そしてサウジアラビア・イラク等の中東諸国です。

さて、『火』とは何なのか?化学的に説明すると、物質の燃焼に伴って発生する現象、或いは燃焼の一部と考えられる現象であり、発熱と発光を伴う物質の急激な酸化反応です。燃焼に必要な3条件は、①燃える物質(可燃性物質)があること②酸素の供給があること③物質の温度が発火点以上であることです。

人類が自ら『火』を起こすようになったのは、今から数万年前~7000年前。ベルギーのスピエンヌには、紀元前4000年、今から約6000年前の、新石器時代の火打石の採掘場があり、世界遺産に登録されています。日干し煉瓦が一般的だった、ちょうど同じ頃、メソポタミアでは焼き煉瓦が製作されるようになりました。青銅器が普及し始めたのが紀元前3000年頃、融点が高い鉄の利用が本格化したのが紀元前1400年頃とされています。

火薬の発明については諸説あるようですが、7世紀~10世紀の中国(唐)の書物に、黒色火薬に関する記述が残っています。イギリスのジェームズ・ワットが蒸気機関を発明したのが1769年。燃焼に必要な条件の一つして挙げた酸素が、学術的に発見されたのは、実はその後の1772年のことです。マッチの登場は1827年、ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルがダイナマイトを発明したのが1866年。現在のガソリンエンジンの原型は、ドイツのダイムラーとマイバッハが1885年に製作、アメリカでT型フォードの量産がスタートしたのが1908年です。

日本だって負けていません。『瀬戸物』だったり『刀鍛冶』だったり、『火』を巧みに利用する “匠の技” は、日本の製造業を支える先端技術にも脈々と受け継がれています。続きは次回。

 

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