社長ブログ

時代遅れですがなにか?④

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。電力不足に苦しんでいるのは中国だけではないようで、ドイツやフランスなどの欧州諸国でも深刻化。急激な脱石炭による天然ガス不足・価格高騰が原因で、日本でも今冬の計画停電が噂されるなど、私たちにとっても他人事で済む話でなくなって来ました。

「人間の活動が温暖化に影響していることは疑いない」として、では自然界の中だけで考えた時、CO2の排出量と吸収量のバランスが取れているかどうか、今以って誰も知りません。また『産業革命の+1.5℃以内』という世界の努力目標も、それを超えたら破局的な気象変動を引き起こす、例えば「南極の氷が全て融解し海面が40〜70m上昇する」というような、”分水嶺” となる数字では有りません。にも拘らず、インターネットの世界では “魔女狩り” のような言論統制が始まり、環境活動に理解あり実際に行動を起こしている中小企業経営者(=私)でも、激しく反発するような急進的な手法でサプライチェーンを寸断。その影響は一般生活者の台所事情を直撃し、場合によっては生命の危険にまで晒され兼ねない現状を見ていると、世界で強硬に温暖化対策を主導するリーダーたちは、”カルト” か何かに冒されているのではないか?としか、私には思えないんですよねぇ(苦笑)。

江戸時代の所謂『鎖国』は、大権現さま以来の祖法であると考えられていましたが、家康が実際に目指していたのは全方位外交だったそうです。国を開いて西欧諸国の進んだ技術を積極的に取り入れる。ところがキリスト教の布教を足掛かりに、日本侵略を画策していたスペイン・ポルトガルの企てが発覚。安全保障上のリスクを排除して、ビジネスパートナーとして新たに手を組んだのが、布教活動には興味のない新興勢力のオランダだったという訳です。

エネルギー不足による危機的状況が進む中、岸田総理はG20欠席とのこと。付き合う仲間は慎重に選んだほうが良いです。歴史は語る。

 

時代遅れですがなにか?③

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。太陽の活動が低下すると地球に降り注ぐ宇宙線が増加、大気中の塵が電気を帯びて雨雲が形成され易くなると言われ、その仮説を『スベンスマルク効果』と言います。江戸時代にはマウンダー極小期(1645~1715年)とダルトン極小期(1790年~1830年)の二回、太陽活動の低下(黒点の減少)が観測されていて、全般的に気温は低く降雨量が多かったとされています。当時の日々の天候記録は諸藩の私文書・公文書に残されていて、大雨の頻度の高かった時期と江戸三大飢饉(『享保の飢饉』『天明の飢饉』『天保の飢饉』)が発生した時期は、ピタリと一致しているようです。

プラスの電気を帯びた物とマイナスの電気を帯びた物には、引き合う力が働きます。コロナ禍の昨今は この力を利用して、ウイルスを捉える帯電フィルター付きのマスクや、飛沫で浮遊するウイルスを回収する装置等が開発されています。新型コロナウイルス自身も電気の力を巧みに利用しています。通常は引っ込んでいるスパイク蛋白質の結合部分が、ヒト細胞の受容体に くっつく際に “ぴょこん” と飛び出す仕組みは、プラスとプラス或いは、マイナスとマイナスに帯電した物には反発する力が働く原理の応用です。そこに新型コロナウイルス独特のアミノ酸配列が一役買っているらしいのですが、その造りが余りにも巧妙過ぎて、ウイルスが自然界由来の物でないと騒がれる一因となっています。

さて、現在の太陽の状況はどうかと言うと、2019年12月から新たな活動期に入ったと考えられています。ところが、情報通信研究機構の運営する『宇宙天気予報センター』によれば、太陽の黒点の数は 2021年9月9日(木) 久々に100個の大台を回復した後に再び減少、2021年10月17日(日)には 1個も観測されない状況となりました。大気中の帯電粒子の量にも影響を与え得る太陽の活動と、電気的特性を利用して感染拡大する新型コロナウイルス、両者の間に何らかの相関関係が成り立ったとしても、私は ちょっとも驚きません。

※一部の表現を改めました。

 

時代遅れですがなにか?②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。with コロナの時代に『雑巾掛け』から始めるのは、決して悪いことではありません。社長室に来客が有った後には私も必ず、テーブル・ソファー・ドアノブをアルコールで消毒、仕上げに『雑巾掛け』を励行しております。私が神経質だからという訳でなくて単純に、次にいらっしゃる お客様に万が一の事があっては困るから、それだけです。この『雑巾掛け』も一年以上続けているので、私自身はもう慣れちゃいましたよ(笑)。

さて、豊臣政権と共に弱肉強食の乱世は終わり、『天下普請』と『参覲交代』という “富の再分配” 政策がスタートします。『天下普請』は江戸の都市開発を始めとする大型インフラ整備事業。徳川の命により諸大名の負担で実施され、多くの人夫や職人の懐が潤ったことは容易に想像できます。その大名たちが江戸と自分の領地を1年おきに行き来する『参覲交代』は、全国に道路網の整備を促進し、街道沿いに在る宿場町の経済発展に大いに貢献しました。

そんな徳川の政権運営に綻びを生じさせたのが、前回 触れた異常気象や天変地異。冷害・水害に火山噴火も重なって度々 飢饉が発生、人々の生活を苦しめました。江戸の街でも現在の 2倍近い降水量が有ったそうで、江戸~平成に行われた治水事業については、以前 ご紹介した記事がありますので、そちらを読んで頂けると嬉しいです。

最後に『朝日新聞DIGITAL』の記事から、ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんのお言葉を、引用させて頂きます。「(治水などで)気候変動に適応することと、(温室効果ガス排出を抑えて)気候変動を小さくすること。その二つのバランスをどうとるかが大事な問題だと思う。いろんな選択があるんですよね。国全体として何をするか、気候学者だけじゃなくエネルギー、水の問題をやっている人の意見を総合して、国の行動を決めると。それを考えるべきではないですかね 。」と、ご自身の業績である数理モデルが独り歩きして、社会が分断されるのを非常に心配していらっしゃる ご様子。COP26 各国の代表の皆さんにも、IPCCの報告書を鵜呑みにせず、先駆者の金言に耳を傾けてもらいたいものです。

【関連記事】↓

社長、荒川を語る①~④ https://www.sgk-p.co.jp/blog/date/2019/07/

社長、with コロナを生きる④ https://www.sgk-p.co.jp/blog/5204/

 

時代遅れですがなにか?①

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。令和版『関ヶ原の合戦』は、跡取りの秀頼と秀次がタッグを組んで、そこに石田三成も加勢するという異例の展開。兄貴分 秀次公のSNSを活用した “発信力” は、米国を真っ二つに分断したトランプ氏並みの破壊力。ただ、傍で見ていると痛快でも、一緒に働いていると息苦しくなる人って身近にも居ますよね、コミュニケーションが一方通行と言うか。そんな “受信力” 不足が祟ったか、西軍からの寝返りが出るなど力及ばず、家康の軍門に下ることとなりました。「選挙は終わりノーサイド、全員野球で一丸」とのことなので、豊臣家お取り潰しには至らず済んだようです。

秀頼君は まだお若いので、もっともっと勉強が必要です。組織内の個人的な恨み辛みに突き動かされる最近の言動は、見聞きするに堪えず全くセクシーでは有りません。一部分だけを切り取って “既得権益” とか “時代遅れ” とか簡単に片づけますが、そのピラミッドの底辺には私たちの生活が有る訳で、北欧の少女や福島の漁業関係者の皆さんの気持ちに寄り添った時と同じように、小さな工場で働く人間の言い分にも耳を傾けてもらいたいと思います。今後必ず起きるであろう『大坂の陣』で、酷い目に合わない為にもね(笑)。

弊社では太陽光パネルを増設予定。CO2排出量削減に向けて、自分たちで出来ることは粛々と進めさせて頂きますが、 やはり製造業に携わる身として、石炭・石油火力発電に替わる安定したベース電源は、国策として確保してもらわなければ困ります。なお、最新の研究により徳川の治世は日本の歴史上、最も気温が低く最も雨の多い時代だったことが分かっています。家康公の解決すべき課題は多そうです。歴史は語る。