社長ブログ

ラッキーな社長①

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。TPP11に日欧EPAと、大型の経済連携協定が、立て続けに発効しました。国内総生産の合計が世界全体に占める割合は、TPP11が約13%と日欧EPAが約28%。重複する日本の約6%を差し引いて、世界経済の35%をカバーします。アベノミクスの円安以降、やや割高感のあった輸入食材が、また手頃な価格で手に入るようになりそうですから、期待大ですね。

さて、経理・総務畑出身の私、入社当初の担当業務は、伝票入力・給与計算・社会保険手続… 、単純作業の繰り返しで、仕事に遣り甲斐を見出すことが出来ずにいました。仕事の面白みが分かり始めたのは、入社してから凡そ10年後、採用の仕事を本格的に任されてからですね。永年、機械加工部門を支え続けてきた職人さんも、いよいよ高齢化が進み、後継者を育成することが急務だった頃。ハローワーク頼みでは事が進まず、必死に情報をかき集めました。インターネットは既に普及していたものの、通信速度は極めて遅く、コンテンツも限られていたあの時代、必要とあらば、地方都市にも直接出向き、結果として、多くの『ご縁』に恵まれました。その後も、積極的に様々なルートを開拓、そこで巡り合った若手・ベテラン、全ての皆さんが、現在、製造・設計・営業、会社の中心として、活躍してくれているメンバーなんですね。『お父様はそこまで計算して、崇さんに総務の仕事を託されたんじゃないですか?』 と、おっしゃる方もいますが、それは無いです。父は機械工学出身の割に、やることは感覚的・直観的で、計画的なタイプじゃありませんから(苦笑)。

採用については、私自身も努力したつもりでしたが、やっぱり、ラッキーだったんでしょうね。まず第一に、弊社のベテランが、所謂『団塊の世代』 より少し上の年代が中心だったので、他社との人材獲得競争に巻き込まれずに済みました。そして第二に、バブル崩壊後の『就職氷河期』 を経験した、所謂『ロスト・ジェネレーション』の皆さんが、実力があるにも関わらず就職のチャンスに恵まれなかったことも、私たちには逆に幸いしました。現在、日本の中小企業は空前の人材難。今、当時と同じように人を採用できるかと言われたら、その自信はありません。ラッキーな社長で何が悪い?会社は人が財産。素晴らしい仲間と一緒に仕事が出来て、僕はとても幸せです。