社長ブログ

社長、with コロナを生きる⑳

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。鼻風邪の原因となる従来のコロナウイルスや、世代を重ね弱毒化した『SARS-X』、或いは新型コロナの第二世代『K型』等の『交差免疫』により、日本で既に『集団免疫』が成立している可能性を示唆する専門家の声も多いです。確かに欧米のような指数関数的な感染爆発は見られませんが、そんな日本ですら寒くなれば この有り様ですから、有効性95%のワクチンが行き渡った後の with コロナの世界に対しても、過剰な期待を抱くのは禁物です。

さて、ヒト細胞は、人体の恒常性を維持する為に必要な『情報伝達物質』を受け取る為、様々な種類の『受容体(レセプター)』を持っています。その形状は受け取るメッセージ物質と一対一、正に『鍵と鍵穴』の関係なのですが、中にはウイルスのように、そっくりな “鍵山” の合鍵で細胞内に侵入して悪さをする連中が居ます。 細胞の錠前を勝手に開けられないよう、 鍵山の凸凹にピッタリくっ付いて邪魔をするのが『抗体』の本来の役割。ところが時折り出来の悪い奴も現れて、関係のない鍵穴の凹凸を塞いでは思わぬ副反応をもたらすから困ります。その他、化学物質の中にも偽物の鍵で忍び込んで内分泌系を撹乱する、所謂『環境ホルモン』が有りますね。以上のことから、ヒト細胞の全ての『受容体』の形状を解明することが、感染症のみならず様々な奇病・難病を人類が克服する為の、重要な “鍵穴” となりそうです。

2020年 最後に一言。コロナ対応で何かと批判されることの多かったトランプ米大統領でしたが、医療機器の不足していた3月27日(金)には、大手自動車メーカーGMに対し人工呼吸器を作るよう命じています。重症患者の多くが高齢者の日本に於いて、医療現場を圧迫しているのは介護の負担だそうです。コロナ禍で仕事を奪われた人々の中には、志ある優秀な方も大勢いらっしゃる筈で、何故、彼らが看護師の資格なくとも臨時の医療スタッフとして働けるような特別措置を執れないのか、私には不思議でなりません。