社長ブログ

ポストコロナをどう生きる②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。感染爆発のアメリカで医療崩壊が起きないのは、大勢の方々が病院に行くことも出来ず、適切な治療が受けられないまま命を落とす “格差社会” だからだと思います。日本の医療システムと比較することに、意味があるとは思えません。

さて、『火』の使用が、人類の進化・そして文明の発展に重要な役割を果たしてきたことは、前回 お話しした通り。地球上に人類が誕生したのは、今から400万年前。その人類が、『火』をエネルギーとして利用した痕跡は、中国周口店、50万年前、北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス : 現生人類の直接の祖先ではない)の遺跡から見つかっており、落雷や噴火、山火事などによる火種を利用していたと考えられています。『火』は肉や魚を焼いたり、寒さをしのぐための暖房用に利用されたり、その他、動物から身を守るためにも使われていたようです。

『火』を使った調理が、人類の脳を巨大に発達させた理由は2つ。第一に、人類の脳の巨大化には、それに見合ったエネルギー源が必要だったと考えられています。人類の脳の重さは体重の2%ほどしかないにもかかわらず、全体の20~25%ものエネルギーを消費します。哺乳類では3~5%、他の霊長類でも8~10%に過ぎません。我々の祖先が火を使って動物の肉を調理したことが、高カロリーのエネルギー摂取を可能にし、脳の発達を促したと考える学者もいます。

第二に、『火』を獲得する以前の我々の祖先も、強力な顎を持っていました。それは硬い食べ物を噛み砕く必要があったからです。噛み砕く力が強ければ強いほど、脳への衝撃が強くなります。脳を守るには、頑丈な頭蓋骨が必要でした。加熱して食べ物が軟らかくなったことで、強靭な顎は必要なくなり、分厚いヘルメットから開放された脳は、巨大化して行ったとも言われています。

こうやって脳を発達させた人類は、『火』を自由に操る能力を身に付け、文明社会を築き上げていきます。続きは次回。