社長ブログ

ポストコロナをどう生きる⑤

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。喉や鼻腔・上気道の粘膜から分泌され、ウイルスの体内侵入を防ぐ抗体を『IgA(粘膜免疫)』と言います。一方、注射型ワクチンによって誘導される抗体『IgG(全身免疫)』は、主に血液中に含まれることから呼吸器を感染から守るには有効でなく、これは1960年代からの常識なのだそうです(ワクチンの重症化抑制効果を、否定するものではありません)。その意味に於いては寧ろ、外出時の医療用マスク着用を義務化した、物理学者でもあるメルケル独首相の決断の方が合理的に感じます。

さて、スーパーコンピューターで解析しても、明日の天気予報すら当たらないのに、10~20年後の温暖化について誰もが信じて疑わないのは、何故なのでしょうか。日本の自動車産業が、環境面で最先端を歩んで来たのは前回お話しした通り。製造から使用・廃棄段階まで含めた二酸化炭素のトータル排出量で、日本の誇るHVの方が優れているとの見方も多いですから、先走る『脱エンジン』の議論に日本自動車工業会が怒るのも無理は有りません。

悲しいかな、自分有利にルールを変えるのが世界の常套手段。ポストコロナの食うか食われるか、国家存亡を賭けた基幹産業の争奪戦が、今まさに繰り広げられようとしているのであって、どちらが二酸化炭素の排出量が少ないかなど、もはや関係ないのです。実際、電動化に本腰の欧米自動車メーカー・異業種からの新規参入組・中国のスタートアップ他が、航続距離や充電時間といった弱点を克服し、ガソリン車を凌駕するような性能を兼ね備えたEVを続々と発表。『グリーン・リカバリー』政策により充電インフラが整備されれば、日本の自動車産業は世界の市場から つまみ出され兼ねない状況です。

我々も現実から目を逸らしてはなりません。続きは次回。

 

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