社長ブログ

しばらくコロナとどう生きる⑤

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。2021年4月から『溶接ヒューム』が特定化学物質に追加され、より厳しい衛生管理が求められるようになりました。弊社の溶接作業場は比較的 換気も良く整理・整頓もなされていたので、2020年8月に初めて実施したサンプル測定の結果にはショックを受けましたね。金属や金属酸化物の粒である『溶接ヒューム』は比重が大きいので、空気中を漂った後 最終的には床に溜まります。現在は防塵マスク着用の徹底と 1日一回のモップ掛け(粉塵が飛散しないよう床の水洗い)を励行、義務化の始まる来年4月までには発生源対策として局所排気装置等を設置できるよう、準備を進めているところです。

2001年に厚生省と労働省を統合、厚生労働省が誕生してから既に20年が経過しました。飲食店の利用者の健康を守る感染防止対策に、働く人の健康を守る労働衛生行政のノウハウが活かされていないと感じます。一つの目安とされている『必要換気量』も建築基準法によるもので、守るべき数値基準も示されないままなのは何故なのでしょう。根本的な対策が打てないままスケープゴートにされている飲食店の経営者の皆さんは、本当に可哀そうです。

さて、2020年の二酸化炭素排出量 前年比 5.8%マイナスは、日本の年間排出量を倍近く上回る値。それでも温暖化が止まらないと言われると、私たちが46%の数値目標をクリアしても足りないのは明らかです。一度 沈めて水で洗い流した方が良さそうな島嶼が、南シナ海には沢山 有ります。沈んだら困ると考える国のリーダーが真剣にCO2排出量削減に取り組んでくれれば、南太平洋の島々も海面上昇の危機から救われることでしょう。

※一部、加筆修正しました。