社長ブログ

社長、2021年を振り返る②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。「声の大きな活動家に主導権を渡したままでは、かけがえのない地球を人類の明るい未来を、次の世代に引き継ぐことが出来ない。」としてスタートした2021年の社長ブログ。『火』を自由に扱う力を手に入れた人類が文明を築き上げていった歴史から始まり、時にコロナの感染状況や東京オリ・パラ等の時事問題も織り交ぜ、終盤は『近世(豊臣政権~江戸時代)』に起こった歴史的事象と、令和日本を取り巻く政治・経済・社会情勢を対比しながら、私たち日本人の生活が気象変動や外圧によって大きな影響を受けているのは、今も昔も変わらないことをお話して参りました。

大方の予想に反し、2020年の大気中の二酸化炭素濃度上昇は減速しませんでした(コロナ禍により排出量は5.6%減)。これは我々が今後CO2削減の為に血の滲む努力を行っても、その努力が報われない可能性を示唆する重大な問題の筈なのですが、世界気象機関(WMO)は今年発行された温室効果ガス年報の中で、その原因について説得力ある丁寧な説明を行いませんでした。『科学』と称して最悪のシナリオを描き人々の恐怖心を煽っては、自己の利益を最大化しようとする多種多様な勢力が背後に見え隠れするのは、コロナも脱炭素も同じです。

“道具” と化した『科学』が人々の信頼を失いつつあるのは、とても残念な事です。 人類がちっぽけな存在なのは知っています。専門家の皆さまには潔く「分からないことは分からない」と認めて頂いた上で、偏った志向性を持つ勢力から独立した、中立な立場を取り戻して頂きたいと願います。