社長ブログ

社長、2022年をどう生きる⑮

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。4月になり弊社でも定期昇給を実施しますが、果たして物価の上昇分をカバー出来るかどうか?少し申し訳ない気も致します。前回は小麦のお話をしましたが、今回は私たちの製品に使われる鋼材の価格について、この場を借りて ちょっと紹介させて下さい。尚、これからお話しするのはネット上で調べられる市中相場で、弊社が実際に購入している価格では有りません。

まず、機械構造用炭素鋼 S10C~S55C(東京)の価格。2022年 3 月の 1kg 当たりの単価は155 円で、一年前(2021年 3月)と比較して29%アップ、五年前(2017年 3月)と比べると実に48%の値上がりです。冷延ステンレス鋼板 SUS304, 18-8, 2.0ミリ(東京)は 1kg 500 円で、一年前と比べて32% 五年前との比較では なんと52%の上昇。黄銅丸棒25ミリ(東京地区)の1,090円は、一年前の28% 五年前では驚きの62%、アルミ合金板 52S(東京地区)の910 円も、一年前と五年前それぞれ24%と26%のアップで、主要鋼材の価格は平均してみると、前年同月比で30%前後、五年前の同月との比較では50%前後と、ビックリするほど値上がりしていることが分かります。

特にコロナ以降の価格高騰は顕著で、お客様も この辺りは心配の種でしょうから、材料が安い段階で早め早めに注文を下さいます。結果として受注残は膨れ上がり、忙しく仕事をするチャンスを頂いたとは言うものの、半年後一年後に納品する注文に関わる鋼材の価格が、調達する段階で どれくらい上昇しているか(下がっている可能性だってない訳ではありませんが)、採算を合わせられるかどうか、皆目 見当もつきません。これも また人生。取り敢えず 5 月で〆る今年度については良いとして、6 月からスタートする新年度以降については、何らかの対策を講じる必要がありそうです。