社長ブログ

時代遅れですがなにか?⑤

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。小笠原の海底火山から噴出した大量の軽石が遠く離れた沖縄に漂着、漁業や観光産業に被害が出ています。海流に運ばれた軽石は11月末には関東沿岸にも到達する見込みで、ただでさえ物流の滞りがちな中、私たちの生活にどんな影響が出てくるか心配です。今日は火山のお話。

富士山が最後に噴火したのが 1707年(宝永噴火)。浅間山が大噴火したのは、天候不順で凶作だった1782年の翌年の天明 2年のことです。浅間山噴火の際 発生した火砕流で、嬬恋などの近隣村落は壊滅。関東一円に降り積もった火山灰で田畑は荒廃し、流れ出た土砂により下流域では水害が発生。米不足を巡って江戸や大坂の街で打ちこわしが起こるなど食糧危機は 7年に及び、90万人が餓死したとも言われる近世日本最悪の大飢饉に発展しました。

火山が噴き出すのは軽石や火山灰だけではありません。約 2億100万年前には超大陸『パンゲア』の分裂により火山活動が活発化、この時 大量に放出されたのは火山性二酸化炭素です。大気中のCO2濃度は 2倍に上昇し、気温の上昇や海水の酸性化など地球環境は激変、海生種と陸生種の約76%が死滅してしまいました。そんな過酷な環境に最も適応したのが初期型の恐竜たちで、国連総会議場に登場したヴェロキラプトル殿は、何が自分たちの ご先祖さまの大繁栄を もたらしたのか、ご存じなかった様子(国連はCOP26を前に、人類に警告を発する恐竜の動画をTwitterに投稿)。

『WMO温室効果ガス年報 (抜粋)』によれば、CO2などの温室効果ガスの濃度が2020年に過去最高を更新。コロナ危機による経済活動の停滞にも拘わらず、大気中の温室効果ガスの増加幅に目立った減少はなく、その原因は『吸収源の大きな自然変動』であると、何ともまぁ お粗末な説明でお茶を濁す始末です。どうやら、人類とは別に発生源が存在する(例えば、海の奥底から人知れず噴き出している)可能性については、議論してはならないルールになっているようですね(苦笑)。

※誤りを修正しました。 【誤】 国連総会 →【正】 国連総会議場

※表現を一部変更しました。

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