社長ブログ

社長、2022年をどう生きる⑥

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。『オミクロン狂騒曲』とは よく名付けたものだと思います。昨年12月に日本人の約60%が持つHLA-A24という白血球型のもたらす細胞性免疫が、所謂 “ファクターX” であることが明らかになったにも拘わらず、2022年の日本は新型コロナウイルス第六波で大騒ぎです。

スパイク蛋白質を構成するアミノ酸配列の6つの候補から、理化学研究所が特定したのが『QYIペプチド(Q:グルタミン Y:チロシン I:イソロイシンで始まる9つのアミノ酸)』で、4種類の季節性コロナからSARS・MERS・新型コロナに到るまで、全てのコロナウイルスが類似した配列を持ち、HLA-A24に抗原提示されたキラーT細胞は過去の感染記憶を呼び覚まし、交叉免疫反応を示します。

東京大学医科学研究所は以前、この6つの候補のうち別の一つ『NF9ペプチド』に変異が入ったことで、デルタ株は日本人の細胞性免疫を回避すると警鐘を鳴らしましたが、理化学研究所の成果により『QYIペプチド』の配列に大きな変異が入らない限り、デルタ株は勿論のことオミクロン株でもステルスオミクロンでも、”ファクターX” は機能し続けるということが解明された形です。

キラーT細胞の免疫記憶を誘導する白血球型としては、 HLA-A2もコロナウイルスをファジーに認識する力に優れており、HLA-A2とHLA-A24を合わせると人口の約85%に達する日本に於いては、パンデミック当初から『集団免疫』が達成されていたと考えても、強ち間違いではなかったのかも知れません。『集団免疫』の効果はこの程度だとも言えます。

細胞性免疫は感染を防ぐものではなく、新型コロナウイルスが感染した細胞を素早く攻撃・破壊し発症・重症化を予防するものですから、PCR検査をすれば陽性判定を受けるのは当たり前です。ワクチンがIgA抗体を誘導しないなら、感染予防効果を期待出来ないのは最初から分かっていることでした。なお、福島県立医科大学が回復者から採取したIgA抗体はオミクロン株にも有効で、最近マスクやスプレー等の関連商品が福島県のデパートで試験販売されたようですね。

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