社長ブログ

ポストコロナをどう生きる④

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。95%とされるワクチンの有効性には大きな誤解があり、多くのメディアが正確な情報を伝えていないように感じます。各製薬会社が公表したのは、ワクチン接種群・プラセボ(疑似薬)群に於ける “発症者数” の比較です。私の知る限り “感染者数” の臨床データは公表されていない、つまり、新型コロナウイルス最大の問題の一つ、無症状感染者の有無については、一切 明らかになっていないんです。

さて、「始めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣くとも蓋取るな。」薪を使い釜戸で美味しいご飯を炊く時の、秘訣だそうです。そんな『火』を扱う上での日本人の繊細さと拘り、震災等で注目されてた日本人の粘り強さ・我慢強さが結実したのが、日本の自動車産業が開発した高効率エンジン技術かも知れません。

1970年、アメリカで成立した環境保護の一つの法律が、世界の自動車産業に大きな衝撃を与えました。法案を提出した議員の名に因んで、通称『マスキー法』と呼ばれている法律の内容は、自動車の排出ガス中の有害成分を5年間で10分の1に削減するというものでした。日本版マスキー法(自動車排出ガス規制)は8年後の1978年施工され、日本の自動車メーカー各社は、懸命の努力の結果、「ガソリンを無駄なく燃焼させ、最大限のエネルギーを引き出す」技術の確立に成功し、『低燃費・低公害・高性能』という背反する条件と思われた目標の両立を実現。一方のアメリカでは、米国自動車メーカーの強い反対もあって、マスキー法は実施されることなく1974年に廃案。1980年代からの世界的な日本車ブームに繋がったと言われています。

厳しいディーゼル規制をすり抜ける為、欧州大手自動車メーカーの多くが不正プログラムに手を染めていたのが明らかになったのは、記憶に新しいところです。環境に優しいと信じて購入した自動車が、知らぬうちに大気汚染物質を垂れ流していたなんて、騙されたドライバーは堪ったものではありません。ワクチンも然り。感染収束の為のワクチンで、かえって感染拡大なんて最悪の結末にならないよう、今こそメディアは正確な情報を伝え、警鐘を鳴らすべきです。

 

ポストコロナをどう生きる③

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。苦境に立たされているのは、日本だけではありません。『欧州の優等生』と言われたドイツでは感染拡大に歯止めが利かず、『K防疫』で名を馳せた韓国も厳しい戦いを強いられています。そんな中でもコロナ収束への道筋が見えてきたのは、昨年6月に経済を本格再開し15万人を超える犠牲者を出したインド、そしてサウジアラビア・イラク等の中東諸国です。

さて、『火』とは何なのか?化学的に説明すると、物質の燃焼に伴って発生する現象、或いは燃焼の一部と考えられる現象であり、発熱と発光を伴う物質の急激な酸化反応です。燃焼に必要な3条件は、①燃える物質(可燃性物質)があること②酸素の供給があること③物質の温度が発火点以上であることです。

人類が自ら『火』を起こすようになったのは、今から数万年前~7000年前。ベルギーのスピエンヌには、紀元前4000年、今から約6000年前の、新石器時代の火打石の採掘場があり、世界遺産に登録されています。日干し煉瓦が一般的だった、ちょうど同じ頃、メソポタミアでは焼き煉瓦が製作されるようになりました。青銅器が普及し始めたのが紀元前3000年頃、融点が高い鉄の利用が本格化したのが紀元前1400年頃とされています。

火薬の発明については諸説あるようですが、7世紀~10世紀の中国(唐)の書物に、黒色火薬に関する記述が残っています。イギリスのジェームズ・ワットが蒸気機関を発明したのが1769年。燃焼に必要な条件の一つして挙げた酸素が、学術的に発見されたのは、実はその後の1772年のことです。マッチの登場は1827年、ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルがダイナマイトを発明したのが1866年。現在のガソリンエンジンの原型は、ドイツのダイムラーとマイバッハが1885年に製作、アメリカでT型フォードの量産がスタートしたのが1908年です。

日本だって負けていません。『瀬戸物』だったり『刀鍛冶』だったり、『火』を巧みに利用する “匠の技” は、日本の製造業を支える先端技術にも脈々と受け継がれています。続きは次回。

 

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ポストコロナをどう生きる②

こんにちは。㈱昭和技研工業の岩井です。感染爆発のアメリカで医療崩壊が起きないのは、大勢の方々が病院に行くことも出来ず、適切な治療が受けられないまま命を落とす “格差社会” だからだと思います。日本の医療システムと比較することに、意味があるとは思えません。

さて、『火』の使用が、人類の進化・そして文明の発展に重要な役割を果たしてきたことは、前回 お話しした通り。地球上に人類が誕生したのは、今から400万年前。その人類が、『火』をエネルギーとして利用した痕跡は、中国周口店、50万年前、北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス : 現生人類の直接の祖先ではない)の遺跡から見つかっており、落雷や噴火、山火事などによる火種を利用していたと考えられています。『火』は肉や魚を焼いたり、寒さをしのぐための暖房用に利用されたり、その他、動物から身を守るためにも使われていたようです。

『火』を使った調理が、人類の脳を巨大に発達させた理由は2つ。第一に、人類の脳の巨大化には、それに見合ったエネルギー源が必要だったと考えられています。人類の脳の重さは体重の2%ほどしかないにもかかわらず、全体の20~25%ものエネルギーを消費します。哺乳類では3~5%、他の霊長類でも8~10%に過ぎません。我々の祖先が火を使って動物の肉を調理したことが、高カロリーのエネルギー摂取を可能にし、脳の発達を促したと考える学者もいます。

第二に、『火』を獲得する以前の我々の祖先も、強力な顎を持っていました。それは硬い食べ物を噛み砕く必要があったからです。噛み砕く力が強ければ強いほど、脳への衝撃が強くなります。脳を守るには、頑丈な頭蓋骨が必要でした。加熱して食べ物が軟らかくなったことで、強靭な顎は必要なくなり、分厚いヘルメットから開放された脳は、巨大化して行ったとも言われています。

こうやって脳を発達させた人類は、『火』を自由に操る能力を身に付け、文明社会を築き上げていきます。続きは次回。

 

ポストコロナをどう生きる①

明けまして おめでとうございます。㈱昭和技研工業の岩井です。お正月に美味しいお雑煮を頂きました。蒸した もち米をそのまま食べる訳でなく、臼・杵でついた後 保存用に伸して切り分けた餅を、今度は焼いて更に汁物にするとは、随分と手の込んだ食べ物だと感心します。これは、加熱・冷却により主成分であるデンプンの結晶構造が変化し、味と保存性が変わる性質を利用した先人の “知恵” だそうです。

『火』を巧みに利用する力を手にした現生人類は、安全でエネルギー効率の良い食生活を獲得、顎は小さく そして脳は大きく発達し、万物の霊長へと進化したと教えられて来た私にとって、昨年4~5月の自粛期間中、オンデマンドで観たドキュメンタリー番組『人類誕生』の内容は、余りにも衝撃的なものでした。人類進化に於ける『火』の利用に関する言及はゼロ。 青銅器や鉄器の製造・火薬の発明・産業革命・モータリゼーション、つまり、後に格差社会や戦争・地球温暖化と繋がる “負の遺産” として避けたかったのかも知れませんが、科学的常識を歪曲するかのような番組作りには、正直 言葉が有りません(苦笑)。

英・米を始め各国でワクチンの接種も始まり、コロナ終息後の世界を どう導くかの議論も本格化して参りました。復興の “鍵” とされる『グリーン・リカバリー』とは如何なるものなのか? 同じ言葉を使っても右と左は同床異夢、声の大きな活動家に主導権を渡したままで、かけがえのない地球を人類の明るい未来を、次の世代に引き継ぐことが出来るとは思えません。製造業を営む者の端くれとして、私も、ポストコロナについて真剣に考えていこうと思っています。今年も宜しくお願い致します。


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